大出公二
拡大する対局後の感想戦で、相手に鋭い視線を投げかける仲邑菫初段=10日午後4時29分、大阪・梅田の日本棋院関西総本部
囲碁の史上最年少棋士、仲邑菫(なかむらすみれ)初段(10)が、10日の第46期名人戦予選で公式戦20勝を挙げた。少女がプロの世界でどこまで戦えるのか――。日本棋院の「英才特別採用推薦棋士」第1号として昨年4月のデビュー時から注目されたが、予想を超える活躍ぶりだ。強さの秘密は“戦闘指向”の打ち回し。節目の勝利でも存分に見せた。
名人戦初舞台となった昨年12月の予選C1回戦を白星で飾り、迎えた2回戦。相手は古田直義四段(51)。昨秋、プロになって初めて当たった男性棋士との再戦で、そのときは白番1目半勝ちを収めた。その後、弟子の高木淳平二段(26)にも白番中押し勝ちしており、因縁浅からぬ相手だ。
対局場は地元の大阪・梅田の日本棋院関西総本部。仲邑の採用に深く関わった、日本棋院理事の後藤俊午(しゅんご)九段(53)が対局の進行を見守った。
昼食休憩を終えて午後の対局再開まもなく、黒番の古田が実戦図1の▲を放った場面。あわよくば左右の白を分断し、攻勢に立とうとした手に、仲邑の白1が「彼女らしい手」と後藤。受け身にまわらず、逆に▲の攻めを見る。「隙ありとみれば恐れずかみつく。菫ちゃんの特徴がよく出た手です」
拡大する実戦図1 先番・古田四段
参考図の黒1には白2を用意し…
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