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 東日本大震災から9年近くがたち、「風化」が指摘される一方で、各地で大災害が相次ぐ。改めて東北の復興の知恵を伝え残そうと、ユニークな出版レーベルを仙台の団体が旗揚げした。その名も「東北復興文庫」。クラウドファンディングで資金を集め、今年と来年で5冊を刊行する予定だ。

 「Granny Rideto(グラニーリデト)」は、社会活動に取り組むNPOや起業家を支援する一般社団法人。代表理事の桃生和成(ものうかずしげ)さん(37)が、東北復興文庫を発案した。

 きっかけは、震災に関する出版が年々少なくなっていることだ。知人から「出版社に企画を持ち込んだが『震災ものは売れない』と断られた」と聞かされた。国立国会図書館の蔵書を検索したところ、2011年~15年は約4万7千冊の震災関連本が発行されたのに、16年以降は約5千冊と、10分の1に激減していた。

 被災地には今なお、息長く地域…

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