馬券購入6千万円…警部補、最期の日記 署の金消えて
東郷隆 新谷千布美
広島中央署の金庫から現金8572万円が盗まれた事件で、事件後に病死した、元同署の脇本譲警部補(当時36)が14日、容疑者死亡のまま窃盗などの疑いで書類送検された。捜査は難航したが、県警は犯行日の特定がカギだったと説明。一方脇本警部補は、「無関係」だと訴える日記を残していた。
捜査の焦点は、犯行日の絞り込みだった。事件発覚から3年近く。広島県警は状況証拠を積み重ね、広島中央署内の金庫から8572万円が盗まれた日を2017年3月26日ごろと特定した。14日の会見で、県警幹部は「昨年の春までは特定できていなかったが、26日を境に全部説明がつく」と述べた。
直接的な証拠がない中で捜査は難航。
状況が変わったのは、同署に…