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 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画をめぐり、名護市辺野古の埋め立て予定地のサンゴについて、沖縄防衛局による移植申請への判断を保留している県に対し、江藤拓農林水産相が玉城デニー知事に許可するよう勧告した。玉城氏は14日の定例記者会見で勧告に従わない旨を伝えたと明らかにした。

 勧告は1月31日付。防衛局が昨年、約4万群体のサンゴを移すため県に出した「特別採捕」の申請をめぐり、県が漁業法などに違反しているとして10日までに許可するよう求めていた。江藤氏は12日の衆院予算委員会で、申請から「標準処理期間」(45日間)を過ぎても判断が示されず、申請に不備がないことを理由に挙げた。

 玉城氏は会見で「許可は県の事務。最大限、県の自主性が尊重されなければならない。(勧告は)遺憾」と述べた。埋め立てをめぐっては、国土交通相が県の埋め立て承認撤回を取り消し、県は違法と提訴している。県は裁判の結論が出るまで特別採捕の判断を保留する立場をとっている。(藤原慎一)