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 徳島阿波おどり空港を、関西空港の3本目の滑走路に――。12日に徳島市であったシンポジウム「未来を創る高速交通インフラ」で、こんな構想が持ち上がった。紀淡海峡、淡路島を経由する新幹線整備を進める狙い。ただ、4県や4県の経済団体などでつくる四国新幹線整備促進期成会は、瀬戸大橋経由のルートを優先すると決めており、「視界良好」とはいきそうにない。

 シンポジウムは徳島、和歌山、兵庫、奈良各県と大阪府などでつくる「関空・紀淡・四国高速交通インフラ期成協議会」(会長=仁坂吉伸・和歌山県知事)が開いた。徳島県の飯泉嘉門知事は、関空を利用した入国者が成田と肩を並べるまでに増えていることを挙げ、「北陸新幹線が関空まで延伸すれば、紀淡海峡、淡路島を経て、新幹線が通れる構造の大鳴門橋につなぐことができる。徳島阿波おどり空港は関空の3本目の滑走路になる」と構想を披露した。

 兵庫県南あわじ市の守本憲弘市長は「淡路島にとっても関空とのアクセスは課題。現在は観光客の8割はマイカーで渋滞も深刻。大量に観光客を運べる高速交通機関はありがたい」。仁坂会長は、費用対効果について、「来日外国人数や地価上昇、定住促進などの波及効果を考慮する必要がある」と述べ、事業の有効性を主張。徳島県三好市の観光旅館などでつくる大歩危・祖谷いってみる会の植田佳宏会長も「欧州の空港は高速鉄道と結ばれている。関空がそうなれば、メリットは極めて大きい」と話した。

 徳島県次世代交通課によると、…

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