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 12台のカメラで捉えた試合映像を勝敗を左右する場面の判定に生かすビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が、21日開幕のサッカーJリーグ1部(J1)で今季から全試合に導入される。VARは近年、欧州各国リーグを中心に広がっているが、混乱が生じ、議論も尽きない。「最小限の干渉で最大の利益」をうたうシステムは日本のサッカーになじむのか。

 茨城県龍ケ崎市で昨年12月、Jリーグと日本サッカー協会(JFA)が1級審判を対象にしたVARの研修を行った。大学の新人戦の様子を8台のカメラで捉え、室内に並んだモニターに映し出す。

 画面が見えやすいよう室内の照明は落とした状態。元審判で研修担当の扇谷健司さんは「夜間に高速道路を走っている感覚に近い」。緊張を伴うため、目の疲れを訴える人が多いという。

 参加者はプレーのライブ映像と3秒遅れの映像を確認。オペレーターに別角度の映像を求めたり再生速度を落とすよう指示したりしながら画面を注視した。体験した野田祐樹審判は「VARは最後のとりで。非常に神経を使う。ピッチで走っている方が楽かもしれない」と苦笑した。

 VARは、昨季のJリーグで判定ミスが相次いだことから1年前倒しで導入が決まった。ピッチとは別の場所にいるVARと副VARの2人が映像を確認。明白な判定ミスとみなした場合に無線で主審に伝える。主審は必要と判断したら、ピッチ脇のモニターを見るなどして最終判定を下す。

 正確性は担保されやすくなるが、主審が頻繁に確認するようになると試合の流れが寸断される。そのため使う場面は①得点②ペナルティーキック(PK)③一発退場④警告退場の人違い――に限定される。研修で副VARを担当した中村太審判は「できるだけ流れを壊さないようにしているが、スロー映像を繰り返し見ていると反則に見えがちだ」と難しさを口にする。

■世界的にもまれな…

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