[PR]

 スピードスケートの世界距離別選手権第2日は14日、米ソルトレークシティーで行われ、女子団体追い抜きで高木美帆(たかぎ・みほ)(日体大助手)、高木菜那(たかぎ・なな)(日本電産サンキョー)、佐藤綾乃(さとう・あやの)(ANA)の日本が世界新記録の2分50秒76で2年連続3度目の優勝を果たした。3人が2シーズン前につくった記録を0秒11更新し、2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪から3季連続の世界一。

 女子500メートルは小平奈緒(こだいら・なお)(相沢病院)が36秒69で2度目の優勝を飾り、郷亜里砂(ごう・ありさ)(イヨテツク)は12位、辻麻希(つじ・まき)(開西病院)は15位。男子500メートルは新浜立也(しんはま・たつや)(高崎健康福祉大職)が34秒03で3位、山中大地(やまなか・だいち)(電算)が34秒06で5位となった。パベル・クリズニコフ(ロシア)が33秒72で制覇。

 男子1万メートルはグレーム・フィッシュ(カナダ)が世界新の12分33秒86で制し、土屋良輔(つちや・りょうすけ)(メモリード)は日本新の12分55秒62で5位だった。

「まだ伸びる余地」

 一糸乱れぬ隊列で、2季前につくった世界記録を塗り替えた。女子団体追い抜きの日本は2位オランダに2秒近い差をつける圧勝。最年長の高木菜は「みんなが自分の仕事をこなし、最後まで粘れた」と誇らしげだった。

 今季から団体追い抜きは転倒時の安全のため、ヘルメット着用が義務。レーシングスーツは厚みがあって伸縮性の低いものとなり、選手は動きづらさを感じていた。日本スケート連盟の湯田強化部長は「(前回の世界記録は)不滅になる可能性がある」とみていたほどだ。

 それを0秒11縮めた結果に、佐藤は「個々の力が上がっている証拠」という。中軸の高木美は昨季に1500メートルで世界記録保持者となり、高木菜、佐藤も個人種目で自己ベストを縮めている。

 高木美が空気抵抗の大きい先頭を半分以上担うなど、エースへの依存度は高いままだが、次のステップへと踏み出した。「世界新が無理だという頭はなかった。まだ伸びる余地はある」と高木美。3シーズン連続の世界一に満足するつもりはない。(共同)