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 中国共産党の理論誌「求是」のウェブサイトで15日、新型肺炎対策をめぐる習近平(シーチンピン)総書記の演説が発表された。3日に行われた党最高指導部の会議で、習氏が「1月7日に対応を要求した」と発言したという内容。初動対応に問題がなかったことをアピールする狙いと見られるが、SNSでは「その時点で情報を得ていたなら、一体何を指示したのか」などと疑問の声が出ている。

 中国政府の専門家グループが新型コロナウイルスを検出したのは、1月7日。2日後、国営新華社通信などを通じて発表された。

 1月7日には政治局常務委員会議が開かれていた。当時の報道に新型肺炎への指示はなかったが、求是に掲載された習氏の演説によると、「新型コロナウイルスの感染防止を要求した」という。習指導部はこれまで、感染源となった湖北省政府の初動の遅れを問題視しているが、演説内容が事実とすれば、指導部も早期に状況を把握していたことになる。(北京=冨名腰隆)