[PR]

 新型コロナウイルスの集団感染が起きている大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号をめぐり、香港政府は15日夜、乗客の香港住民を送還させるためにチャーター機を手配すると発表した。対象は約330人で、うち21人の感染が確認された。

香港住民330人、船内に

 船内にとどまっている香港住民のうち、260人が香港のパスポート、約70人が外国のパスポートを所持している。出発日については日本側と調整中だが、乗客の費用負担は発生しないという。乗客は香港に到着後、検疫施設で2週間隔離される見通し。

 香港紙は高血圧や糖尿病といった持病を抱える乗客が帰国のメドが立ったとして喜ぶ様子や、逆に別の乗客が「日本政府の対応が遅い」と批判する声などを伝えている。

 同号をめぐっては、香港の男性(80)が1月下旬に横浜から香港へ乗船した後、発熱などの異常を訴え、感染が確認された。(香港=益満雄一郎)

カナダ人は255人乗船

 新型コロナウイルスの集団感染が起きている大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号について、カナダ政府は15日、乗船している自国民を送還させるためにチャーター機を手配したと発表した。

 ダイヤモンド・プリンセス号には255人のカナダ人が乗っている。カナダ政府は「健康とカナダ国民の安全が我々の最優先事項だ」とし、チャーター機手配について「乗客の置かれた特異な状況のため、並びに日本の健康管理体制の負担を軽減するため」と説明した。

 チャーター機は日本からカナダ東部トレントンの軍基地まで運航。乗客は搭乗前に症状が出ていないか確認された上で、コーンウォールの航空機操縦訓練施設でさらに14日間、留め置かれる。すでに医療関係者が現場で支援態勢を組んでいるという。カナダ外務省の広報担当者は出発日について「日本政府やクルーズ船の運航会社と最終調整が済み次第、決める」としている。(ニューヨーク=藤原学思)