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 6畳間ほどの大きさがある一枚ものの手すき因州和紙(縦3・6メートル、横2・7メートル)に描かれた巨大涅槃(ねはん)図は、現代の息吹がたっぷり感じられるボールペン画。鳥取県倉吉市の曹洞宗の寺「吉祥院(きちじょういん)」が兵庫・城崎温泉にアトリエを構える現代美術家・永本冬森(ともり)さん(46)に依頼し、永本さんが1年かけて描き上げ、奉納された。16日に寺で涅槃会(ねはんえ)の法要があり、涅槃図が一般公開された。

 釈迦が亡くなる入滅の情景を描いた涅槃図は、横たわる釈迦を弟子や慕う人々、動物たちが囲む、という図柄。永本さんの手になる涅槃図は鳥取市青谷町の中原商店がこのために制作した手すき和紙に顔料ボールペンで描かれ、こうこうと輝く満月の下、仲良く寄り添う猫とネズミの姿やコウノトリなどが愛らしい。悲しむ弟子ら人物像には、現代に生きる歌舞伎役者やアスリートらの人生を重ね、「親しんでもらえるよう、僕なりにキャスティングした」と永本さん。

 吉祥院の湯浅英利(えいり)住職(44)は、寺や涅槃図に込められた物語などに興味を持ってもらおうと、その入り口にもなる、今の時代に合った新しい涅槃図をずっと探していたという。4年ほど前に永本さんに出会い、2018年初頭から制作プロジェクトが動き出した。永本さんは研究者や文献、関わりのある寺を訪ねて詳細に下調べし、下図を第13稿まで重ねて、昨年2月から和紙に描き始めた。

 永本さんは「すべての生き物か…

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