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 横手やきそばやダイコンをくんせいにして漬けた「いぶり漬け」、りんごジュース……。秋田県横手市の特産品を販売する自動販売機が10日、横手駅にお目見えした。同駅には、土産品を購入できる店がなく、課題と捉えていた市が実証試験として始めた。来年3月末までの予定で、採算性などを分析し、観光客のおもてなしや周辺の活性化を目指す。

 横手駅の入り口脇にはコンビニがあるが、構内に店はない。「土産品を買う場所がない」と駅利用者から声が寄せられていた。店舗型では採算が厳しそうで、自販機で試すことになり、市の施設となる駅2階の改札口前に置いた。コゴミ、ワラビといった山菜も含め7種類が並ぶ。

 市の協力呼びかけに応じて自販機を設置したのは、市内で土産品を扱う会社「三浦商店」。飲料用の自動販売機を転用したもので、「よろずや三卜(みうら)ポケット店」と命名した。

 商品は長さ20センチの筒形の透明なケースに入っている。うまく落ちるように、ケースの完成まで約3カ月かかったという。季節に応じて商品を入れ替えるほか、ビジネスホテルや観光地などのおみやげ空白地にも展開を検討する。

 三浦勝則社長(51)は「横手のために新しい販売スタイルを築きたい。自販機では扱っていないものを売りたい」と意欲をみせている。(山谷勉)