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 障害のある人への差別や、いじめ撲滅を訴えるイベントが16日、静岡市中央福祉センター(同市葵区)であった。10日にタイトル戦を制したばかりのプロレスラー杉浦透さん(29)もトークショーに出席。「いじめをする弱さ」について語った。

 愛知県出身の杉浦さんは高校時代に所属したバスケ部で、一部の先輩から「伝統」として理不尽なしごきやいじめを受けた。ただ、中には真剣に部活に打ち込む先輩もおり、その姿に憧れた。自らが3年生になると「伝統」を終わらせたという。「いじめをする人は、自分に自信がない弱いやつ。それより、格好いい自分になれるよう努力することが大切」

 また、杉浦さんは20代前半に生活費をまかなうため、ホームヘルパー2級を取得し、介護施設で働いた経験を紹介。当初は障害者との接し方に不安を覚えたが、働く中で「みんな優しい人ばかりだった。『無知』が不安につながっていた」と気付いたという。「お互いを知り、団結出来る思いやりで差別を無くそう」と呼びかけた。

 主催した静岡クラシック音楽振興会代表で、視覚障害のある稲木良光さん(46)は「強さの象徴のプロレスラーだからこそ、印象的な話になったのでは」と話した。(増山祐史)