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 エルサレムの旧市街にあるユダヤ教の聖地「嘆きの壁」で16日、宗教指導者らが集まり、新型コロナウイルスの沈静化を祈った。指導者の一人は「医療関係者が治療法を見つけ、コロナウイルスが世界からなくなるよう神に祈りたい」と話した。

 この日の集まりは、地元のユダヤ教団体が主催。ユダヤ教徒らに加え、中国大使館関係者など数十人が参加した。嘆きの壁の前には「中国に祈りを」と書かれた看板が立てられ、激しい雨も降る中、1時間近くにわたって祈りを捧げた。

 嘆きの壁で他国の出来事について祈りの場が設けられることは「過去に例を知らない」(宗教指導者)ほど珍しいという。指導者の一人は「新型コロナウイルスは中国だけでなく、世界全体の問題だ」と語った。

 イスラエルでも新型コロナウイルスについては連日大きく報じられている。大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号には15人のイスラエル人が乗船しており、うち3人が検査で陽性となった。イスラエル政府は日本に医師を送るとともに、非感染者の帰国に備えている。(エルサレム=高野遼)