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 大津市の滋賀県道交差点で昨年5月、右折車と直進車が衝突し、巻き添えで保育園児ら16人が死傷した事故で、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)などの罪に問われた無職新立(しんたて)文子被告(53)の判決が17日、大津地裁であった。大西直樹裁判長は「過失の程度、事故の結果は極めて重大だ」と述べ、禁錮4年6カ月(求刑禁錮5年6カ月)を言い渡した。

 判決によると、被告は昨年5月8日午前10時15分ごろ、大津市の県道交差点で乗用車を右折させ、対向車線を直進してきた軽乗用車の右前に衝突。歩道の保育園児らの列に軽乗用車を突っ込ませ、園児2人を死亡させ、園児と保育士の14人に重軽傷を負わせた。また同年8~9月、出会い系サイトで知り合った男性をLINEで脅すなどした。

 判決は、事故の被害者には何の落ち度もないとしたうえで、亡くなった2人の園児について「突如として幼い命と未来を奪われ、無念さはいかばかりかと思われ、遺族の心痛は察するにあまりある」と指摘。対向車の過失なども考慮されるべきだとする弁護側の主張に対しては、「対向車の有無を確認せずに右折した被告の過失が圧倒的に重いことは明らかだ」とした。

 被告は当初、公判ですべての起訴内容を認め、検察側が禁錮5年6カ月を求刑して結審した。しかし、判決が予定されていた1月16日の公判で一部を争う姿勢に転じたため、判決が延期されていた。

 この日は判決に先立ち、検察側が論告で「反省の態度を示しているのは、刑事責任を軽くするためだ」と指摘。弁護側は最終弁論で「一瞬の気の緩みによる事故」と減刑を求めた。その後、休廷を挟み、判決が言い渡された。(比嘉展玖)