拡大する写真・図版フロントライン 改憲論議の足元

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 自らの残り任期をにらみ、憲法改正の旗を振る安倍晋三首相(65)。そのかけ声とは裏腹に、与党内には不協和音がこだまする。

 首相は年初から、改憲への意気込みを威勢良く語った。

 1月6日、伊勢神宮で臨んだ年頭の記者会見で「憲法改正を私自身の手で成し遂げていくという考えに、まったくゆらぎはない」と力を込めた。7日午前に自民党本部であった仕事始めでは、居並ぶ党幹部に「私たちに課せられた大きな責任でもある憲法改正に向けて、大きな歩みを進めていこう」と呼びかけた。

 それから2時間後、党本部の記者会見場で、改憲機運を盛り上げるための2枚のポスターが発表された。「憲法改正の主役は、あなたです」。そんな文言が、男女のイラストや青空と草原の風景にあしらわれていた。

拡大する写真・図版改憲機運を盛り上げるためのポスターを発表する平沢勝栄・自民党広報本部長(左)=1月7日午後、自民党本部、河合達郎撮影

 平沢勝栄広報本部長(74)は、ポスター作成にあたって「首相から『主役は国民といった趣旨がよく出るように』という話があった」と説明。「色々な角度から憲法改正を進める働きかけをしている」とも語った。

 首相が改憲へのアピールを強めるのは、今年を改憲を実現させる目標に位置づけてきたからだ。2017年5月3日の憲法記念日、首相は「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と宣言し、自身の任期中に期限を区切って改憲をめざす考えを示した。自民党はその後、9条への自衛隊明記など4項目の改憲案をまとめ、他党に議論を呼びかけてきた。

拡大する写真・図版「2020年を新しい憲法が施行される年に」。憲法改正を求める集会で、安倍晋三首相のビデオメッセージが流された=2017年5月3日午後1時49分、東京都千代田区平河町、山本裕之撮影

 だが、いま国会の改憲論議はほとんど進まず、与党内の温度差もあらわになっている。

自衛隊明記案などにもともと慎重な公明ですが、最近の山口代表の姿勢は「まるで野党のようだ」とまで語られます。首相がなお意欲を見せる改憲は、どこに行き着くのか。

 1月16日、公明党本部であっ…

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