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 大分県中津市耶馬渓町にある全校児童5人の津民(つたみ)小学校で、社会人サッカーチーム「ジェイリースFC」の選手たちがサッカー教室を開いた。きっかけは1年生の堀内瑛嗣(えいし)君(7)が入学時に言った「サッカーをやりたい」というひと言だった。

 津民小は市耶馬渓支所から5キロほど離れた山あいにある。14日、同校を訪れたのは監督兼選手の永芳卓磨さん(33)と主将の池田達哉さん(31)。ともに大分トリニータに所属していた元Jリーガーだ。

 2018年に発足したジェイリースFCは今年度、県社会人リーグ2部で全勝優勝し、1部昇格が決まっている勢いのあるチーム。試合の合間に小学校などでサッカー教室を開いており、今回はチーム関係者が堀内君の入学式での言葉を新聞記事で読み、開催を申し出た。

 堀内君は父親の信敏さん(46)がイタリアの名門サッカーチーム「ACミラン」が好きで、名前の「瑛嗣」はACに由来する。自宅では親子でボールを蹴って遊ぶという。ただ、入学以来、上級生とボール遊びをすることはあるが、試合をしたことはなかった。

 体育館で開かれたサッカー教室で、子どもたちはドリブルやパスの基本を教わったあと、大人チームとミニゲームで対戦した。児童チームは地元のサッカーチームに所属する堂上彩奏(どうじょうあやと)君(5年)、春希君(3年)兄弟の活躍もあり、2対2で引き分けた。堀内君も終盤に相手ボールをカットし、同点に結びつける好プレーをみせた。

 試合後、永芳さんは「サッカーはチームスポーツ。きょうは試合などを通してうれしいこと、くやしいことをみんなが共有してくれたと思う」と話した。

 子どもたちは最後に、同校名物の太鼓演奏でお礼をした。堀内君は「サッカーは難しかったけど、楽しかった。地元チームに入ろうかな」と笑顔をみせていた。(大畠正吾)