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 夜道を1人で歩いていたお年寄りを保護したとして、群馬県警大泉署は17日、群馬県大泉町立西中3年の中島愛斗さん(15)に感謝状を贈った。

 1月29日午後9時半ごろ、塾からの帰宅途中、中島さんが学校近くの路上を自転車で走っていると、前方に手押し車を押しながら1人で歩く女性(77)を見つけた。人通りが少なく、暗い夜道。きょろきょろと周囲を見回しながら歩く背中に、迷わず声をかけた。「何かお困りですか」

 女性は「警察署へ行きたい」と話したという。中島さんは自転車から降り、最寄りの交番まで一緒に歩くことにした。女性の歩幅に合わせて約30分。交番近くの祖母宅で電話を借り、大泉署へ連絡した。中島さんが学校や部活動の野球の話などをすると、女性は笑顔を見せたという。しばらくして警察官が到着し、無事に引き渡した。

 署によると、中島さんが女性を見つける1時間ほど前、女性の家族から「1人で家を出て行ってしまった」と、署に捜索願が出されていたという。

 中島さんは「当たり前のことをしただけですが、うれしい」。荒船和男・大泉署長は「なかなか当たり前にできることではない」とたたえた。(松田果穂)