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 加工食品のオーナーを募るなどして多額の出資を集めた通信販売会社「ケフィア事業振興会」(本社・東京都千代田区、破産)の元代表鏑木(かぶらき)秀彌容疑者(84)=東京都葛飾区東新小岩1丁目=ら男女9人について、警視庁は18日、出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで逮捕し、発表した。

 同社は2000年3月以降、全国の約4万4千人から計約2200億円を集めたといい、負債総額は約1300億円、債権者は3万人以上にのぼる。同庁は、事業の失敗で資金繰りが悪化していたにもかかわらず、元本保証と年利5~15%の高配当をうたってさらに資金を調達し、別の配当の支払いに回す自転車操業に陥っていたとみて、経営実態の解明を進める。

 生活経済課によると、逮捕容疑は17年4月~18年6月、加工食品の「オーナー」や事業の「サポーター」をうたい、千葉県内の男性(85)ら50~80代の不特定の19人から事業として計約1億8千万円を預かったというもの。鏑木容疑者は「お金を集めたことに間違いない」と供述し、容疑を認めているという。

 警視庁は18年8月、被害対策弁護団から相談を受けて捜査を開始。昨年2月、千代田区の本社ビルやグループ会社「かぶちゃん農園」の長野県飯田市の事務所を捜索し、関係者を聴取するなどしてきた。同月には、鏑木容疑者の長男の同社元代表(当時51)が自殺を図ったとみられ、都内で死亡しているのが見つかった。

 鏑木容疑者は18日午前7時すぎ、捜査員7、8人に囲まれ、自宅のあるマンションから姿を見せた。白色のシャツに上下黒色のスーツ姿。まっすぐ前を見据えたまま歩き、マンション前に横付けされた捜査車両に乗り込んだ。