[PR]

 新型肺炎が国内で広がっている問題を受けて菅義偉官房長官は18日午前の記者会見で、治療薬として抗HIV薬を使えるようにするため、臨床試験の早期開始に向けて準備を進めていることを明らかにした。

 臨床試験の準備を始めているのは、国内で感染が確認された患者の治療にあたっている国立国際医療研究センター(東京都新宿区)。同センターではこれまでに、新型コロナウイルスに感染した患者に、抗HIV薬を試験的に使った実績があり、使用した患者の状態は良くなったという。

 抗HIV薬を本来の適応とは異なる新型肺炎の治療に使うには、臨床試験を経て改めて承認する必要がある。菅氏は会見で「現時点で承認できるまでの期間を申し上げることは控えます」と話している。

 政府は新型コロナウイルスへの緊急対策として、抗HIV薬の治療効果や安全性の確認のため3億5千万円を充てるとしている。(姫野直行)