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 人々の手を渡るお金は新型コロナウイルスの感染を広げる恐れがある――。そんな指摘を受け、中国人民銀行(中央銀行)が大量の新札を投入している。各金融機関に対し、新札の利用や流通中の現金の消毒を要請。中国はキャッシュレス決済が普及し、現金の利用機会は少ないが、感染拡大を少しでも防ぐねらいだ。

 17日までに6千億元(約9・4兆円)近い新札を投入した。感染源の湖北省武漢市には春節前にすでに40億元を投入。できる限り新札を使うようにし、病院や農産物市場から回収した現金は再び流通させないよう金融機関に求めている。

 国営新華社通信によると、河北省邯鄲市の邯鄲銀行は50台以上の紫外線消毒装置を買い、本店の金庫と支店で扱う現金やATMに入れておく現金を消毒している。現金輸送用のケースや現金輸送車などにも消毒液をかけている。(北京=福田直之)