[PR]

 アフリカのコンゴ民主共和国出身の17歳の少女に国が在留特別許可を認めなかった処分の是非が争われた訴訟の判決で、東京地裁は18日、不許可処分は違法だとして取り消した。森英明裁判長は少女が来日以来約11年間日本で暮らし、学業が優秀なことなどを重視し、「大学進学の可能性を閉ざし、将来の可能性を著しく損なう」と判断した。

 判決によると、少女は2009年5月、母(45)と一緒に不法入国したが、翌6月に仮放免され、日本での生活を開始。その後、仮滞在許可が認められるなどして、小学校から高校に進学した。この間、難民認定や在留特別許可を申請したが、認められなかった。

 判決は少女について「人格形成に極めて重要な時期に日本語で生活して教育を受け、日本に深くなじんでいる」と指摘。「親元を離れて生活をすることが不可能ではない年齢に近づいていた」と述べ、少女だけが日本にとどまることが妥当と判断した。

 少女の母と弟(5)も取り消しを求めたが、認められなかった。(新屋絵理)