聞き手・宮地ゆう
20年以上にわたり、ウェブ上のあらゆる情報を収集・保存しているデジタル図書館がある。創設者は、インターネットの草創期を担い、「ネットの殿堂」にも名を連ねるブリュースター・ケールさん(59)。ネットは物心ともに世界を豊かにする一方、市民の分断も招いている。「ポスト真実の時代」における活動の意義を聞いた。
――いまやネット上の情報は、何が本当で、何がウソかわからなくなっているように感じます。
「1980年代からネットの世界に関わってきました。当初のネットは、人々が直接情報をやりとりし、どうやって車を修理したらいいかを尋ねたり、調べものをしたりするという空間でした。そして、ウェブのコンテンツは、ほとんどが無償で作られていました。いまも続くネット百科事典のウィキペディアは、その好例です。ネットは、対価がなくても人は動くのかを試す壮大な実験だった。それが成り立ったのは、『信頼』という基盤があったからです」
「しかし、40年近くが経った…
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