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 横浜港に停泊しているクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号で新型コロナウイルスの感染が拡大していることをめぐり、世界保健機関(WHO)の緊急対応責任者マイク・ライアン氏は18日、「予想以上に感染が広がったことは明らかだ」としたうえで、「何が船内での感染につながったのか、調査することが非常に重要だ」と語った。

 ライアン氏はこの日の会見で「日本の当局は当初、すべての乗客の状況を把握でき、それぞれの宿泊場所もある船内で隔離することを決めた。これは当時、人々が拡散するより明らかに望ましい判断だったが、状況は変化し、船内で予想以上に感染が広がったことは明らかだ」と指摘。事後的な調査が重要との認識を示した。

 ライアン氏はまた、「日本の当局は現在、起きている状況に応じて、他国とともに必要な公衆衛生上の対策を講じている。ある時点での公衆衛生対策の決断を、事後的に判断することは簡単だ」と日本の対応に理解を示した。「船内の大多数の人は感染しておらず、感染している人の多くは症状が軽い。大局的に見る必要がある」とも述べた。

 一方、WHOのテドロス・アダノム事務局長は人から人への感染について、中国以外では12カ国で92件が確認されたと明らかにした。その上で「ダイヤモンド・プリンセス号のような特別な例を除き、持続的な地域感染はまだ見ていない」と述べた。(ジュネーブ=下司佳代子)