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 財務省が19日発表した1月の貿易統計(速報、通関ベース)は、輸出が前年同月比2・6%減の5兆4305億円となり、14カ月連続で前年水準を下回った。新型コロナウイルスによる肺炎が流行している中国向けが2カ月ぶりに減少に転じるなど、主要輸出先への輸出が振るわなかった。

 中国向けの輸出は8966億円で前年同月より6・4%減った。有機化合物や自動車部品などの落ちこみが目立った。去年は2月だった旧正月連休(春節)が今年は1月下旬にあったことも減少の要因で、新型肺炎の影響について財務省の担当者は「春節の時期と重なっており、確たることは言えない」と説明した。

 中国と並ぶ主要輸出先の米国向けは、7・7%減の1兆518億円となり、6カ月連続で減少した。自動車や建設用機械などの輸出が減ったことが要因だ。

 一方、全世界からの輸入は6兆7431億円で前年同月比3・6%減となった。中国からの輸入も5・7%減った。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1兆3126億円の赤字となり、3カ月連続の赤字となった。(岩沢志気)