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 厚生労働省は19日、水道水の水質について2種類の有害な有機フッ素化合物の暫定目標値を1リットルあたり計50ナノグラムとする方針を示した。有識者による検討会で了承された。暫定目標値に法的拘束力はないが、水質管理の目安となる。4月1日から適用される見込み。

 目標値が示されたのは、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とペルフルオロオクタン酸(PFOA)。両物質の健康影響について世界保健機関(WHO)は評価を定めていないが、血中の総コレステロール値を増やすといった研究報告がある。米国は、目標値にあたる勧告値を合計70ナノグラムとしている。

 厚労省は、沖縄県の米軍基地周辺の川から高濃度で検出されたことなどを受けて、目標値の設定を検討していた。厚労省は目標値を50ナノグラムとしたことについて、「食品など、ほかの経路から摂取することも勘案して計算した」としている。

 東京都は昨年、一部の濃度が高い水源の井戸からの取水を止めた。また、横田基地近くのモニタリング井戸では計1340ナノグラムを検出するなどしている。