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 国の文化審議会が19日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に提案する候補として発表した「風流踊(ふりゅうおどり)」の全国37件に、三重県内から勝手(かって)神社(伊賀市山畑)の神事踊(しんじおどり)が選ばれた。2022年秋の審議で登録される可能性が高いという。登録されれば、市内では「上野天神祭のダンジリ行事」に次いで2件目になる。

 市教育委員会や勝手神社神事踊保存会などによると、江戸時代に雨乞いのために始められたとみられ、現在は勝手神社の秋祭り(10月の第2日曜)で奉納されている。色とりどりの花をかたどった飾りを身につけた踊り子ら二十数人が歌ったり、太鼓をたたいたりしながら踊る。演目は「式入(しゅくいれ)」「御宮踊(おみやおどり)」など五つで構成している。

 明治時代に廃絶に近い状況になったが、1932年に復活したとされる。63年に県文化財、2018年に国重要無形民俗文化財に指定された。

 保存会の北村忠則会長(71)は「先輩たちが伝統をつないできてくれたおかげで、とてもありがたい。若者たちの励みにもなる。祭りを見に来てくれる人が増えたらありがたい」。岡本栄市長は「地元の方々に敬意と感謝を表し、全市を挙げてサポートしたい」と話している。