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 大阪出入国在留管理局(大阪市住之江区)で収容中の日系ペルー人の40代男性が、職員に体を押さえつけられて腕の骨にひびが入るけがをしたり、後ろ手に手錠をかけられたまま14時間以上放置されたりしたとして、国に216万円の損害賠償を求める訴訟を20日、大阪地裁に起こした。

 訴状によると、2017年8月に収容された男性は同12月、「揚げ物やきんぴらの繰り返しだ」などと食事への不満を訴えて昼食を拒否した際、複数の入管職員に体を押さえつけられて後ろ手に手錠をされ、保護室に連行された。いったん手錠は解かれたが同日夜に再びかけられ、体を押さえつけられるなどしたほか、翌日昼まで手錠を解かれなかったとしている。

 男性側は、男性に抵抗する意思はなく、職員たちが押さえつけるなどした行為は必要最小限の範囲を超えており違法だと主張。手錠をしたまま長時間放置され、著しい苦痛を受けたとして、慰謝料などの支払いを求めている。

 男性側代理人の川崎真陽(まや)弁護士は「屈辱的で拷問に匹敵する行為。大阪入管の責任を問いたい」。大阪入管は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。(遠藤隆史