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それぞれの最終楽章・救命現場の悩み(4)

済生会横浜市東部病院副院長・山崎元靖

 ある日、80代の男性が激しい腹痛を起こし、救急搬送されてきました。調べてみると、進行したがんのために腸閉塞(へいそく)を起こしていることが分かり、便が通るように人工肛門(こうもん)をつくりました。

 認知症が進んだ男性は、非常に怒りっぽくなっていました。点滴の針は抜く、栄養補給のために鼻に管を入れようとすれば暴れる、「外せ」と怒鳴る。とにかく、何をしても怒るのです。介護を続けていた家族も困り果て、年若い孫にも暴力を振るうので、真剣に別居を検討していた矢先でした。暴力から逃げる「シェルター」も考えていたと言います。

 根治のためにはがんを切り取る手術をしなければなりません。しかし、男性には手術に耐えられるだけの体力がありませんでした。体力が戻ったらがんを切除する手術をする段取りで、転院してもらいました。しかし、回復しないまま、2カ月後に戻ってきました。

 手術はできないし、体力回復の…

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