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 東海道新幹線(東京―新大阪)の利用客が、2月に入って前年の同時期より1割近く減っている。JR東海によると、新型コロナウイルスの感染拡大で訪日客の落ち込みだけでなく、日本人が国内観光を取りやめる動きも広がっているためという。

 JR東海の金子慎社長が20日の定例会見で明らかにした。前年の同じ月の輸送量を100とした値でみると、2月(19日まで)は92で、1月の103から急減した。今年度は、台風19号の影響でほぼ一日計画運休した昨年10月の99を除くと、いずれの月も100以上を保っていた。減少幅としては、東日本大震災直後の2011年3~5月(80~92)以来の規模という。

 曜日別でみると、平日の93に対し、土休日は89。ビジネス利用が多い予約サービス「EXサービス」は前年比プラスを保っていることから、観光利用が減っていると同社はみている。

 駅の商業施設の売り上げでも、京都駅で2割、東京駅では1割ほど減っているという。金子社長は「今後も影響を注視していく」と話した。JR東日本によると、東北、上越、北陸各新幹線も、2月(17日まで)の利用は前年同時期の約1割減という。(細沢礼輝)