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 生後1カ月の長女を揺さぶり頭に大けがを負わせて死なせたとして、父親の中馬隼人被告(43)が傷害致死罪に問われた事件で、東京地検立川支部が一審の無罪判決を不服として、東京高裁に控訴する方針を固めた。期限の21日にも控訴する。捜査関係者への取材で分かった。

 7日の東京地裁立川支部判決は、長女に暴力を振るったことのなかった中馬被告が突然激しく揺さぶる動機が見当たらないと指摘。「乳幼児揺さぶられ症候群」(SBS)の典型とされる急性硬膜下血腫、眼底出血、脳浮腫の3症状や肋骨(ろっこつ)骨折についても「揺さぶり以外の原因や心臓マッサージでも説明がつく」と述べ、暴力的な揺さぶりを認定するには合理的な疑いが残ると判断した。

 中馬被告は2017年1月、東京都町田市の自宅で、妻の入浴中にベビーベッドにいた長女ひかりちゃんを揺さぶって傷害を負わせ、後遺症にもとづく肺炎で2カ月後に死なせたとして起訴されている。