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 「桜を見る会」で安倍晋三首相の事務所が推薦するなどした「政治枠」の招待者について、首相は国会で「内閣府で最終的にチェックしている」と答弁してきたが、事実上なされていなかったと複数の政府関係者が朝日新聞の取材に証言した。功績・功労の有無などの確認は推薦する側の責任だと認識していた。首相答弁の整合性が問われる。

 政府は招待の趣旨を「首相が各界で功績・功労のあった方々を招き、慰労し、懇談する内閣の公的行事」(菅義偉官房長官)と説明。昨年の招待者約1万5千人のうち「政治枠」の推薦内訳は、首相と妻の昭恵氏が約1千人、麻生太郎副総理と菅氏らが約1千人、自民党関係者が約6千人などとされる。内閣官房内閣総務官室が取りまとめ、内閣府人事課が各省庁の推薦と合わせ、「招待者名簿」を作成する。

 首相の地元事務所は1~2月、「内閣府主催『桜を見る会』参加申し込み」と題した用紙を後援会関係者らに配布。用紙には、氏名や住所、職業・役職などの記入欄はあるが、「功績・功労」の記入欄はない。さらに「コピーしてご利用ください」との記述があり、際限なく参加者を募れる仕組みがうかがえる。

 国会などで「公的行事の私物化」との批判を浴びた首相は、招待者について「事務所でふさわしいと考えているものが、(招待)基準に合っているかどうかは、内閣府で最終的にチェックしている」と反論してきた。

「内閣府はチェックしていない」

 ところが、会の事務の実情を知る複数の政府関係者は、功績・功労の有無など招待に適している人物かどうか、複数回参加していないかなどの確認は「推薦側がすべきもの」と口をそろえた。取材に応じた一人は「内閣府ではきちんとしたチェックなんかしていない」と証言。名簿作成に中心的に携わる職員は、内閣府人事課では2人だけだといい、「名前などにざっと目を通す程度しかできない。きちんとしたダブりチェックなんかもしないから、前年の名簿がなくても何の支障もない」と実態を明かす。

 別の政府関係者は、「総務官室…

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