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 米大統領選をめぐる民主党の候補者争いで、米政府が「ロシアがバーニー・サンダース上院議員を有利にしようと介入を試みている」と判断し、サンダース氏にも伝えていることが21日、明らかになった。2016年の大統領選でもロシアはトランプ米大統領の当選などに向けて大規模な介入を行ったとされており、それに続く形となる。

 米政府の動きは、ワシントン・ポストが最初に報じた。サンダース氏はこれを受け、「我々を分断することで米国の民主主義を弱体化させようとしている」としてロシアを批判し、プーチン大統領が介入を控えるよう求める声明を発表。また、記者団には「約1カ月前に当局者から説明を受けた」と語った。ロシアが具体的にどのような行動を取っているのかは、明らかになっていない。

 一方、米メディアによると、米情報機関は一部の下院議員に「ロシアがトランプ氏が再選されるよう、介入を図っている」とも伝えているという。これまでもロシアの介入に対して懐疑的な立場を取ってきたトランプ氏は21日、ネバダ州での選挙集会で「偽情報だ」と訴えた。

 16年の大統領選では、ロシアはトランプ氏を有利にし、米社会に混乱をもたらせようと、大規模な介入をしたとされている。この疑惑を調べたマラー米特別検察官の報告書などによると、当時の民主党の候補者選びでも、クリントン元国務長官と争っていたサンダース氏を支援するため、ソーシャルメディア上などを使った動きにもロシアが関わっていたという。(ワシントン=渡辺丘)