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 漁業衰退で人口減が進む五島列島・中通島の奈良尾郷(長崎県新上五島町)が2年ほど前、にわかに脚光を浴びた。人気アイドルゆかりの地としてファンが続々と「聖地巡礼」に訪れたのだ。このブームを機に地元の若者たちが地域を見つめ直し、「来たくなる島に」と取り組みを始めた。

 合併前の旧奈良尾町はかつて西日本最大の巻き網漁業拠点で、1950年代の人口は1万人を超えた。だが、漁獲高が減って地元の漁業会社が倒産。多くの人が島を離れ、今の人口はピーク時の5分の1以下、約1900人ほどだ。

 そんな奈良尾が突然脚光を浴びたのは2017年末。アイドルグループ「欅坂(けやきざか)46」メンバー(当時)の長濱ねるさんの写真集出版がきっかけだった。

 写真集は長崎出身で、幼少期を奈良尾で過ごした長濱さんのルーツをたどるもの。欅坂屈指の人気を誇った長濱さんとあって、ロケ地にもなった奈良尾にファンが訪れるようになった。

 奈良尾で居酒屋を経営する宮下みなみさん(28)はファンから「この写真はどこで撮られたの」と何度も尋ねられた。そこで、宮下さんが世話役となり、住民十数人と協力して「ねるちゃんマップ」をつくった。

 ロケ地12カ所や飲食店、旅館を紹介。「ねるちゃんも遊んだよ」「お母さんと来てたよ」と地元ならではの情報も盛り込み、住民の応援メッセージも載せた。

 約8千部を作り、町内の飲食店や県内の港、長崎県アンテナショップ「日本橋長崎館」(東京都)などで配布した。好評だったため、範囲を新上五島町全体に広げた第2弾のマップも1万部作って配った。

 「ねるちゃんをきっかけに奈良尾を知り、リピーターになる人もいる。それがうれしい」と宮下さん。

 今、国天然記念物の巨樹アコウ…

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