[PR]

 「田村みかん」や「清見オレンジ」などの産地として知られる湯浅町で22日、全国各地のかんきつ類63品種を食べ比べるイベント「柑食祭(かんしょくさい)」が開かれた。同町では、新型コロナウイルスの感染者が確認されているが、参加した30人ほどはしっかりと手を消毒して、ミカンなどをほおばっていた。

 イベントを主催した同町の「善兵衛農園」の井上信太郎さん(28)は新型コロナウイルスの影響で、一時参加予定者が15人ほどになったと話す。中止も考えたが、「どんよりした和歌山の雰囲気を打破したい」と開催を決めた。

 イベントでは、善兵衛産レモンの輪切りを浮かべた緑茶も提供。井上さんは「緑茶にレモンを入れるとカテキンの効果が高まると聞いた。免疫力をあげてウイルスに負けないようにしていきたい」とアピール。試食会場には、消毒用アルコールを三つ用意するなど衛生面にも気を配った。

 参加した湯浅町総務広報課の松林洋以さん(34)は「いま、若者が町を盛り上げてくれるのはうれしい。湯浅のミカンは、安全でおいしいということも多くの人に知ってもらいたい」。同町の小学校で教育実習をしている和歌山大学3年の田上直樹さん(20)は「ミカンの品種なんて気にしたこともなかったけど、どれも全然違った」と話した。(西岡矩毅)