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 新型コロナウイルスの感染は学校にも広がった。千葉県は22日、千葉市内の中学校に勤める60代の女性教諭ら3人の感染が新たに確認されたと発表した。うち2人は肺炎と診断された。県内の患者は10人、症状のない人を含め感染者は12人となった。

 県や市によると、教諭は同市花見川区の市立中学校に勤務する。12日に吐き気をもよおし県内の医療機関を受診した。18日にせき、19日には熱も出て職場を早退した。その後、肺炎や38・5度の発熱が確認され入院した。21日の検査で感染がわかり、翌日から感染症指定医療機関に入院している。

 2年生5クラス(各約35人)の授業を担当。13~19日のうち平日の5日間出勤、テストの監督や返却をした。県西部在住で電車で通勤している。13日からマスクをして学校へ行っていた。発症前の2週間、海外への渡航歴はなく、感染者との明確な接触も確認されていないという。夫と子どもの3人暮らしで、県は家族の検査をするか検討している。

 市は生徒への感染防止に力を入れる。21日夜、保護者に不要不急の外出を控えるようメールで連絡。26日まで臨時休校とし、校内を消毒する。全校生徒約580人と、市立学校の全教職員約3900人の発熱の有無など健康状態も調べる。記者会見した熊谷俊人市長は「(感染の)疑いがあれば学級閉鎖や休校措置も視野に入れる」と話した。

 一方、すでに感染が確認されていた県北西部の60代男性と暮らす30代の長女の感染も分かった。せきや発熱などの症状はないが、22日から指定医療機関に入院している。21日に検査し判明したという。

 さらに、県西部の実家に帰省していた東京都内の50代女性も感染した。16日に発熱や倦怠(けんたい)感、関節痛が出て、18日に帰省し県内のクリニックを受診。21日、症状が悪化し、県内の指定医療機関に救急搬送されて肺炎と診断、22日に感染が確認されたという。

 女性は県内への帰省時に電車、クリニック受診時にはタクシーを利用した。いずれの際もマスクを着用。発症前の11日は札幌市の「さっぽろ雪まつり」を友人と訪れた。感染者との接触は確認されていないという。

 都内では夫と2人暮らし。県内の実家には父親が1人で暮らしていた。県は詳しい行動歴を確認する一方、女性との接触者の健康状態を観察している。(今泉奏、上田雅文、古賀大己)