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 スマートフォンやオンラインゲームの依存症について学ぶ講演会が22日、北九州市立大(北九州市小倉南区)であった。当事者の家族など約80人が参加。治療にあたってきた専門家は「依存の背景には孤独感がある」と語り、家族ら周囲のサポートの重要性を強調した。

 ギャンブルやアルコールなどの依存症からの回復をめざす人を支援する施設「北九州マック」が主催。ネット依存の専門外来がある国立病院機構・久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)の精神保健福祉士、前園真毅さん(46)が現状や対策について語った。

 前園さんは、ネット依存に陥る背景には、人間関係での孤独感があると指摘。「理解し、受け入れ、応援してくれる人が多いほど回復率は高い」と話した。対応の基本は声をかけることで、「家族は最重要キーパーソン。家族に対する支援も大事だ」と強調した。

 北九州市小倉北区の女性(43)は質疑応答で、引きこもりがちな中学1年の息子が食事中や風呂、トイレでもスマホを手放さないと明かした。講演会後に相談機関を紹介してもらい、「自分もうつ病になりそうだったが、これからは第三者の力を借りていきたい。励ましてもらったことが自信になり、頑張らなきゃと思った」と話した。(布田一樹)