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 日本に先駆けてマイナス金利を始めた欧州では、一足先に悪影響が広がる。ドイツでは銀行が顧客の口座のお金にも適用し、是非をめぐる訴訟が起きた。預金は、銀行にとって多くを抱えたくない「余金」にもなる。そんな実情が金融緩和の先進地から浮かぶ。

マイナス金利政策
民間銀行などが日本銀行にお金を預ける際、金利をもらえるのではなく逆にお金を払うことにする政策。銀行は損するため、日銀に預けず企業への貸し出しにお金をまわすよう促すねらいがあった。金利が下がり、投資を活発にして経済成長につながる一方で、銀行はもうけを得られにくくなる。

ドイツ:2割の銀行が手数料徴収

拡大する写真・図版VR銀行ベストミュンスターラントの本店。同行は昨年12月から預金口座にマイナス金利をかけ始めた=1月27日、ドイツ・ボルケン

 オランダとの国境付近にある、ドイツ北西部の街ボルケン。人口約4万人の地方都市に本店を構える「VR銀行ベストミュンスターラント」は昨年12月、顧客に年マイナス0・5%の金利を預け料としてかけ始めた。対象は1ユーロ(119円)以上の預金で、新規だけでなく既存口座も一部含まれる。残高1千ユーロが1年で995ユーロに減る計算だ。

 日本の信用組合にあたる同行の組合員は約5万人で、総資産は約60億ユーロ(約7200億円)。ECB(欧州中央銀行)のマイナス金利政策で貸出金利が下がり、もうけの7割を占める金利による利益が減少。ウォルフガング・ベッカー頭取は「生き残るためにも早く決断しなければいけなかった」と話す。「預金者の4~5%に適用されると思う。私たちのサービスを必要としない方は離れていっても仕方ない」。銀行に手数料が入る株式購入などにもお金を使う預金者には免除するなど、対応に幅を持たせた。

拡大する写真・図版インタビューに応じるVR銀行ベストミュンスターラントのウォルフガング・ベッカー頭取=1月27日、ドイツ・ボルケン

 負担増に不安が広がる。ボルケ…

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