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 断崖の岩肌に約200基の仏像などが彫られている鹿児島県南九州市川辺町の清水磨崖仏群。貴重な史跡を一望してもらおうと市が岩屋公園に整備を進めている展望デッキで23日、地元住民ら約60人が参加してペンキ塗りがあった。

 磨崖仏群は屛風(びょうぶ)のように切り立った断崖に、高さ約20メートル、長さ約400メートルにわたって仏像や梵字(ぼんじ)などが彫られている。だが、自然劣化による亀裂や落石などのために危険だとして一部地域が2014年から立ち入り禁止となっている。

 展望デッキは幅12メートル、奥行き5メートル、高さ4・5メートル。県産材を使い、万之瀬川をはさむ対岸に設置。周囲にとけ込むように茶色のペンキで塗り上げられた。供用開始は3月末の予定。

 親子3人で参加した作業療法士の大坪陽(あき)さん(42)は「磨崖仏は貴重な文化財。公園は桜の名所でもあり、花見が待ち遠しい」。娘の芽生(めい)さん(11)、樹生(きい)さん(6)も「たくさんの人に使ってほしい」と声を弾ませた。(町田正聡)