床並浩一
拡大する「フォローアップ講座」で非常時の応急担架の作り方を学ぶ防災リーダーたち=愛知県豊橋市
今後30年以内に7~8割の高い確率で発生するとされる南海トラフ地震に備え、地域防災を担う人材の育成講座を見直す動きが出ている。全国の被災地を教訓に、地域の防災指導者として平時の防災訓練や有事の避難所運営など、現場で力を発揮してもらう狙いだ。
「毛布は傷病者の体の近くまで両側からできるだけ丸めて使って。持ち上げる人同士がもっと近づいて」
愛知県豊橋市が2月8、9の両日、市内の「防災リーダー」を対象に開いた「フォローアップ講座」で、講師役の市職員が指示を出していた。防災訓練の企画立案に始まり、訓練会場で紹介される毛布を使った傷病者の搬送訓練、簡易トイレの設営、模擬の煙の起こし方など……。市側がこれまで手助けしてきたノウハウを防災リーダーに余すところなく伝えた。
南海トラフ地震で最大震度7の揺れや4733人の死者数が予想される同市では、これまでに1026人の防災リーダーが輩出。多くは日本防災士機構に「防災士」と認められ、登録者数は県内で2番目に多い689人にのぼる。市は最新の情報を伝えるフォロー講座も続けてきたが、「訓練の仕方がわからない」との声が寄せられていた。
そこで市は1月、防災訓練に必…
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