拡大する写真・図版商品化された珍味「支笏湖チップとば」

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 北海道原産の湖魚、ヒメマスを使った珍味「チップとば」が商品化された。支笏湖(千歳市)で増殖事業を進める支笏湖漁協が採卵後に焼却処分していた親魚の身を有効活用した。地元では「新たな名物に」と期待が集まるが、そのお味とは。

 ヒメマスは、海へと降りずに淡水で一生を過ごすベニザケを言う。1904年に北海道庁水産課職員の手で名付けられた。アイヌ語では「薄い魚」を意味するカパチェプと呼ばれ、このうち魚を意味する「チェプ」がなまり、「チップ」の名で親しまれるようになった。

 貧栄養状態の10~15度程度の低温を好み、稚魚は酸に弱い。生息するのは、阿寒湖(釧路市)やチミケップ湖(津別町)、十和田湖(青森県、秋田県)などに限られる。

拡大する写真・図版湖畔から樽前山と風不死岳を望む支笏湖=2019年10月18日、北海道千歳市

 支笏湖漁協はこれまで増殖事業のために採卵した親魚を焼却処分していた。ヒメマスのブランド化に取り組む国立公園支笏湖運営協議会が同漁協から親魚を引き取り、札幌市の水産加工・小樽丸庄水産に商品開発を委託。道央産業振興財団から開発資金の助成も受けた。

 下ろした身を塩水に浸し、食べやすいように切れ目を入れて乾燥させ、淡水魚特有の生臭さをのぞくため燻煙(くんえん)処理してある。出来上がったとばはほどよい脂と塩味が特徴。1袋2・5匹入りで千円(税込み)。

 同協議会は400袋を製造し、…

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