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 南知多ビーチランド(愛知県美浜町)の上妻(こうづま)良則所長が、スーツ姿になって謝罪した。しかも、水をかぶって。4月の開園40周年を前に、何があったのか。

 22日からの3連休中、園内のイルカショーは家族連れでにぎわっていた。大ジャンプのたび、大きな水しぶきが上がる。ぬれてもよいという観客は、プールに近い座席で楽しむ。

 イルカたちは40周年記念の新種目を練習中だ。3月7日~7月5日に披露する。開園記念日の4月29日には40年前の「くす玉割り」の復活公演もある。張り切りすぎて、さらに大量の水を観客に浴びせてしまう恐れがある――。

 そこで、上妻所長があらかじめ水をかぶって「謝罪」するポスター433枚を作り、名鉄駅に貼り始めた。4年前、赤城乳業がアイス「ガリガリ君」などを値上げした際、経営幹部や社員がそろって頭を下げたパロディーCMと似たPR手法だ。水ではなく注目を浴びることで集客を図る。

 上妻所長、51歳。ポスター撮影にあたっては、名古屋市内のスタジオでバケツの水を20回近くかぶった。サラリーマン生活で「数々おわびをしてきた」が、こんなおわびは初めて。広告会社からの提案のうち、最も大胆な案を選び、覚悟を決めた。「うちのスタッフには『常にチャレンジを。同じことばかりやっていては、お客さんに伝わらないよ』と言ってきたから」。その言葉に、自ら従った。

 では、イルカショーへの出演も?上妻所長は「検討しています!」と笑った。(嶋田圭一郎)