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【答える人】中川栄二さん 国立精神・神経医療研究センター病院てんかんセンター長

 孫の3歳女児。病院で「欠神(けっしん)発作」と診断されました。目は開いていて、すぐに何事もなかったように動き出すのですが、1日に何度も、突然バランスを崩して手をつきます。いわゆる「てんかん」と何が違うのか、きちんと治るのか心配です。(東京都・A)

 Q 「欠神発作」とは。

 A てんかんの一種です。てんかんは、大脳の神経細胞が過剰に興奮することで起こります。そうした神経細胞が脳の運動をつかさどる部分にあれば、体の一部がけいれんする発作が起こります。一方、脳全体が一気に興奮する場合は、急に倒れて全身がけいれんする全般発作や、意識のみが短時間途切れる欠神発作が起こります。

 Q 欠神発作の特徴は。

 A 突然意識がなくなり、10秒ほどぼーっとした状態が続きます。その間、本人は記憶がありません。5~8歳の女児に多く、倒れることはありませんが、小さい子はバランスを崩すことがあります。発作は多いと1日に数十回以上起こることもあります。運動中の過呼吸、怒りや悲しみなどの感情変化で誘発されることが多いです。

 Q 病気だと気づかない場合もあるのではないでしょうか。

 A 注意欠如・多動症(ADHD)と診断されていたのに、実は欠神発作という子は結構います。物事に集中できないというADHDの症状が、欠神発作で意識を失っているために起こっているということがあるのです。

 Q どうやって診断し、治療しますか。

 A 脳波をとれば、特徴的な波形で診断できます。第一選択薬は、抗てんかん薬のバルプロ酸、ラモトリギン、エトスクシミドなどです。きちんと薬をのんでいれば、一般的に10歳ごろまでに症状は落ち着くことが多いです。ただ、ほかの発作症状もある、発作の時間が長いなど、薬をのんでも症状が改善しない場合は、てんかんの専門医に相談してください。

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