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 神奈川県の阿蘇敏之さん(47)は20歳の時、睾丸(こうがん)の腫瘍(しゅよう)をとる手術を受けました。それががんと知らないまま年月は流れ、あるとき、耐えがたい痛みに襲われます。がんについて語るサロンを開く、いまに至るまでの思いを聞きました。

拡大する写真・図版阿蘇敏之さん=東京都町田市

睾丸に異常

 1992年、結婚式を間近に控えた20歳の10月のことでした。妻のおなかには新しい命も宿っていました。痛みはないまま、睾丸が腫れ始めました。製造業の現場で働いていたのですが、作業服の上からもわかるくらいに大きくなり、実家近くの大学病院を受診しました。

 泌尿器科の医師に「腫瘍だね」と言われました。入院し、10月27日に睾丸の一つを切除する手術を受けました。「子どもは大丈夫ですか」と医師に聞いたら、「(睾丸が)片方あれば大丈夫」と言われ、安心したと記憶しています。

 仮退院をして11月8日の結婚式に出て、また病院に戻りました。ドタバタでした。入院は全体で1カ月ほど。イボができたくらいに思っていて、とれば治ると思っていました。腫瘍が良性か悪性かは聞きませんでした。当時はスマホもなくて、自分で病気のことを調べようとも思いませんでした。

 93年に長女が、95年に次女が生まれました。しばらくは経過観察のため病院に行っていましたが、そのうち行かなくなりました。「妻と子ども2人を養わないと」と、病気のことを考えるひまもない日々が続きました。

■おなかや背中…

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