拡大する写真・図版衆院予算委で、立憲民主党の枝野幸男代表の質問中、言葉を交わす麻生太郎財務相(左)と菅義偉官房長官(右)。中央は安倍晋三首相=2020年2月26日午後2時42分、岩下毅撮影

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 26日午後1時から、安倍晋三首相らが出席して衆院予算委員会の集中審議が開かれました。テーマは「国民生活の安全・内外の諸課題等」。新型コロナウイルス、東京高検検事長の定年延長、首相主催の「桜を見る会」問題などをめぐり、論戦が交わされました。タイムラインで詳報をお伝えします。

寸評=菊地直己記者

注目の共闘…追及に物足りなさ 存在感示す場面も

 安倍晋三首相が出席した集中審議は、質問に立った野党第1、2党の党首のそろい踏みが注目されました。本会議と違い、首相と「一問一答」形式のやりとりになる予算委員会。立憲民主党の枝野幸男代表と国民民主党の玉木雄一郎代表の「共闘」はどうだったでしょうか。

 まず登場したのは、枝野氏です。1時間10分の持ち時間のうち約1時間を新型コロナウイルス感染拡大の問題にあてました。ところが、答弁の大半は加藤勝信厚生労働相。枝野氏が首相を名指しして質問したのが4回にとどまったことも影響したようです。

 野党第1党の党首と首相による事実上の「党首討論」となる場だけに踏み込んだやりとりを期待しましたが、物足りなさを感じました。

拡大する写真・図版衆院予算委で質問する立憲民主党の枝野幸男代表=2020年2月26日午後2時56分、岩下毅撮影

 一方、閣僚への追及では、両党首の連係プレーが見られました。首相官邸の「司法介入」とも指摘される東京高検検事長の定年延長問題。枝野氏が森雅子法相の過去の国会答弁などをパネルにして矛盾を突くと、森氏は「議事録をきちんと見ていただければと思う」と答えました。

 直後に質問を「バトンタッチ」された玉木氏は、この答弁を逆手にとりました。「議事録がある」と言い、その場で確認するよう要求。森氏は一気に守勢に回り、釈明に追われました。共闘が法相答弁の正当性を揺さぶり、野党の存在感を示す結果につながりました。

拡大する写真・図版衆院予算委で質問する国民民主党の玉木雄一郎代表=2020年2月26日午後3時40分、岩下毅撮影

17:14

集中審議が終了

 安倍晋三首相らが出席した衆院予算委員会の集中審議が終了した。

拡大する写真・図版衆院予算委での答弁を終え、第1委員室を出る安倍晋三首相(右)=2020年2月26日午後5時14分、岩下毅撮影

16:40

首相、ANAホテルの回答公表を拒否「私自身が国会に報告した」

 「桜を見る会」前日に開かれた夕食会をめぐり、会場となったANAインターコンチネンタルホテル東京が朝日新聞などの取材に対して説明した内容と、安倍晋三首相の国会答弁とが食い違った問題。共産党の藤野保史氏が首相に対し、ホテル側からの説明を文書にして国会に説明するよう迫った。これに対し、首相は「私の事務所がホテル側に確認した結果を私自身が正式に国会に報告した。(予算委の)議事録にも残されており、しっかりと回答している」と述べ、文書提出はしない考えを示した。

拡大する写真・図版衆院予算委で質問する共産党の藤野保史氏=2020年2月26日午後4時53分、岩下毅撮影

16:15

イベント自粛要請、菅長官「判断はそれぞれの主催者で」

 夕方に首相官邸で開かれた菅義偉官房長官の定例記者会見では、政府が国内のスポーツ・文化イベントの開催を2週間自粛するよう要請したことに質問が集中した。

 政府が25日に決定した新型コロナウイルスの感染を防ぐ基本方針には自粛要請がなく、翌26日になってから要請したことについて、菅氏は「(スポーツ界などで)いろんな動きが出てきたので、全体を考える中で、1、2週間が感染拡大防止にきわめて重要であることを踏まえて判断した」と説明。自粛要請に法的根拠がない点を認めた上で、「あくまでもそれぞれのイベントの主催者においてご判断いただくということだ」と話した。中止した場合の主催者への補てん措置などについては消極的な姿勢を示した。

 会見で記者から「民間や自治体の動きを後追いするような判断だ。基準も不明確で中途半端な感が否めないが、それでもなお先手先手の対応をしていると言い切るのか」と問われ、菅氏は「そう思っている。政府で一律に基準を決める、いろんなことを対応するようなことではないと思う」と話した。

16:00

勝浦市のホテル三日月、消毒完了し3月営業再開

 新型コロナウイルスの感染が広がった中国・武漢市(湖北省)からチャーター機で帰国した日本人たちが滞在した千葉県勝浦市の勝浦ホテル三日月の消毒作業が完了した。内閣官房が発表した。3月1日から営業を再開する予定という。

 内閣官房によると、1月29日に帰国した191人が同ホテルに入り、ほかの施設に移動した人や病院に運ばれた人を除く176人が健康観察期間が終わるまで滞在した。2月12、13日に全員がホテルを後にし、15~21日に日本ペストコントロール協会が消毒。陽性の人がいた部屋の畳や布団は消毒した上で廃棄した。

 一方で、今回の受け入れの経緯や対応についての報告会を2月28日にホテル内で開く調整を国などがしていたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて延期する。

拡大する写真・図版2月16日に公開された、ホテル三日月の消毒作業のデモンストレーション。新型コロナウイルスの検査で陽性だった人がいた想定の部屋は、防護服を着て行った=2020年2月16日午後2時39分、千葉県勝浦市、稲田博一撮影

16:00

定年延長する検察官「総理が仕分けていいのか」玉木氏追及

 国民民主党の玉木雄一郎代表が「定年延長させる検察官と、させない検察官を、総理大臣が仕分けていいのか。検察官の独立性、政治的中立性を左右する重大問題だ」と位置づけて迫った、東京高検検事長の定年延長問題。玉木氏は約40分間にわたる論戦の末、定年延長の撤回・再検討を安倍晋三首相に求めた。

 首相は「定年延長は検察庁の業…

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