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 和歌山県那智勝浦町消防本部は今月から、火災の発生時などに防災行政無線のサイレンを鳴らす際に、日本語に続いて英語でもアナウンスを流している。サイレンの意味を伝えることで外国人観光客の不安の解消につなげるのが狙いで、県内では珍しい取り組みだ。

 英語のアナウンスは2パターン。火災の場合は日本語で「ただいまのサイレンは○○地区、□□付近の××火災です」と言った後に英語で「This is a warning of fire」と放送し、消防団の訓練招集のサイレンでは「This is an announcement of fire drill」と知らせる。

 消防本部によると、1日の開始以降、これまでに9日と16日の消防団の訓練時と24日の火災発生時に英語のアナウンスを流した。担当者は「那智山など世界遺産を訪ね歩く外国人観光客が増えている。鳴っているサイレンが何のためかわからないと、彼らは不安を抱いてしまう。火災の情報などを詳しく英訳するわけではないが、サイレンの意味を伝えるだけでも、不安の解消につながると思う」と話している。

 県危機管理・消防課は「地域の実情にあわせ、多言語で情報発信をしていくのは大切で、いい取り組みだ」と評価している。(東孝司)