高級パン屋、その名は「もう言葉がでません」 鳥取に

斉藤智子
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 国内外約140件のベーカリー開業支援の実績がある「ジャパンベーカリーマーケティング」(本社・横浜市、岸本拓也社長)が街活性化プロジェクトとして鳥取市の住宅地に開店した直営の高級食パン専門店「もう言葉がでません」で、同社が地元で募っていた店舗経営者が決まり、15日に譲渡された。譲渡先は、フランチャイズ店舗を多数運営する「葡萄家(ぶどうや)」(鳥取市、山根一利社長)だ。

 店は昨年11月、「ジャパンベーカリーマーケティング」直営店として開店。「考えた人すごいわ」「題名のないパン屋」などユニークな名前の高級食パン専門店を手がけて注目されるベーカリープロデューサーの岸本社長(44)が、サッカーJ3ガイナーレ鳥取の岡野雅行GMと意気投合したのがきっかけだ。チームの公式スポンサーになるとともに、「街の日常にパン屋でにぎわいを」と店を構え、「地元企業が運営してこそ盛り上がる」と共鳴する地元経営者を募った。

 応募4社から決まった「葡萄家」は市内を中心にローソンリンガーハットなどを展開している。14日に店舗で記者会見した山根社長(64)は「米子や松江、出雲にも出店していきたい」、岸本社長は「鳥取から山陰を盛り上げていきたいという葡萄家さんの理念に共感した。サポートして二人三脚でやっていきたい。既存の鳥取のパン屋さんともおつきあいしながら、地方から発信していきたい」。この日は譲渡を記念し、バレンタインにちなんだ限定チョコレート食パンが先着300人に無料で配られた。(斉藤智子)

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