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 今年の日本国際賞に、デジタル通信で生じるデータの誤りを見つけて正す技術を提案した米マサチューセッツ工科大のロバート・ギャラガー名誉教授(88)と、人類の祖先がネアンデルタール人と交雑していたことを示した独マックス・プランク進化人類学研究所のスバンテ・ペーボ教授(64)が選ばれた。4月15日に都内で授賞式がある。

拡大する写真・図版ロバート・ギャラガー氏

 ギャラガー氏は1960年代、デジタル通信でノイズによって生じるデータの誤りについて、あらかじめ「グループ分け」しておくことで誤りを見つけて訂正する方法「LDPC符号」を提案した。

 デジタルデータは「0」と「1」の二つの数字のやり取りで成り立っている。例えば「01」というデータを送るとき、誤りを見つける最も簡単な方法は、3回重ねて「01 01 01」と送ればよい。もし誤りがあって「11 01 01」となっていれば、多数決で「11」が間違っていることが分かるからだ。

 ただ、この方法だと送信するデータの量が増え、大量のデータのやりとりでは時間がかかり過ぎるようになる。そこで、ギャラガー氏は、碁盤のようにデータを並べ、縦横のグループごとに集計することにした。

 具体的には、送信の前後でそれぞれのグループごとに「1」の数を集計し、その集計結果に間違いがないかを確認する。グループは縦と横にそれぞれあるため、もし間違いがあれば、どの部分か特定できるという仕組みだ。

 ギャラガー氏は「当時はよい理論だと思ったが、本当に役立つかどうか分からなかった」と振り返る。日の目を見ないまま約30年たち、別の研究に打ち込んでいた。

 ギャラガー氏によると、95年ごろから同じような理論が「新たな発見」として使われ始めた。その説明を受けたとき、60年代に自らが提案したLDPC符号だと気づいたという。

5Gでも採用

 データ通信が盛んになると、実用化に向けた研究が活発化。2000年代以降はデジタルテレビの衛星放送や高速無線LANなどでも使われるようになった。次世代通信規格「5G」でも採用されるなどデジタル社会の基盤になっている。

 ギャラガー氏は「研究はとても…

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