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 国民民主党の玉木雄一郎代表は26日の衆院予算委員会集中審議で安倍晋三首相と論戦を交わすのに備え、事前にツイッターで質問を募集した。世論調査で政党支持率が1~2%程度に伸び悩む野党第2党の党首として、注目を浴びる首相との直接対決で存在感アピールを狙った試みは当たったのか――。

拡大する写真・図版衆院予算委で質問する国民民主党の玉木雄一郎代表=2020年2月26日午後3時23分、岩下毅撮影

 応募は26日までに3528件あった。首相に聞きたいこととして、「景気・経済対策」や「外交・安全保障」など四つの選択肢を用意したが、半分以上は「新型コロナウイルス対策」だった。玉木氏はツイッターを踏まえ、回答の多かった「コロナ対策」「景気・経済」「外交(日ロ交渉)」の三つを質問項目に盛り込んで臨んだ。

 ところがふたを開けてみると、70分の持ち時間のうち約45分間を、「検察官の定年延長」に費やした。コロナ対策や景気問題については残り時間に押し込む結果になった。

 玉木氏は質問後、記者団に「定年延長問題は(直前の質問者の立憲民主党・枝野幸男代表が)やっていたので、その後を引き継いだ。2人でうまく役割分担できた」と説明した。

 「安倍1強」と言われる中、両党などは国会で統一会派を組んでいる。枝野氏の後を受けた玉木氏が臨機応変に質問時間を割いて追及を続けることで「一つの政党のように塊で巨大与党に臨む」(立憲国対の幹部)姿勢が大切だ。

 ただ結果として、ツイッターで質問募集するという「新しい試み」と会派での連係プレーという「国会戦略」の板挟みのような構図になった。国民民主にとって最重要項目のひとつとされる「発信力強化」につなげるため、まだまだ玉木氏の試行錯誤は続きそうだ。

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 第201回通常国会。国会や政党など政治の現場での様子を「政治ひとコマ」としてお届けします。(小林豪)

拡大する写真・図版衆院予算委で、国民民主党の玉木雄一郎代表の質問中、自席から発言する安倍晋三首相(右端)=2020年2月26日午後3時57分、岩下毅撮影