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 埼玉県八潮(やしお)市で2017年秋にあった交通死亡事故で一度不起訴になった運転手が、一転して自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の罪で略式起訴されていたことが、関係者への取材でわかった。きっかけは遺族側の検察審査会(検審)への申し立てだが、議決を待たずに判断が変わった。

 さいたま地検や関係者によると、事故は2017年10月19日朝に発生。自転車で通学中だった県立高校1年の児玉由惟さん(当時16)が中型トラックにはねられ死亡した。県警は運転手の40代男性を現行犯逮捕したが、地検越谷支部は「過失が認められなかった」として、18年12月17日付で不起訴処分にした。

 遺族側は処分を不服として19年3月、さいたま第一検察審査会に審査を申し立て、申立書とともに民間会社が作成した映像解析資料などを提出。越谷区検は検審の審査途中だった19年12月17日付で運転手を略式起訴した。

 遺族側に対して検察側は「再捜査で運転手の過失が認められ、運転手も受け入れる意思を示した」などと説明。さいたま地検も朝日新聞の取材に対し、遺族側の検審への申し立てが再捜査のきっかけになったことを認めた。

 起訴内容は、運転手が後方から児玉さんを追い抜ききる前に車を寄せた過失によって死なせたという申立書の内容通りとなった。検審は先月に審査を打ち切り、越谷簡裁が出した罰金80万円の略式命令が確定した。

 母親の千穂さん(46)は「検察審査会への申し立てをきっかけに真実に迫ることができてよかった」と話している。

■2000年代以降、目立…

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