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 埼玉県川口市の中学校の元男子生徒(17)が市(市教育委員会)に自分のいじめに関する情報公開などを求めた訴訟の口頭弁論が26日、さいたま地裁で開かれた。原告側は市教委が情報を非開示としたことについて「被害者への情報公開を求めた文部科学省のガイドラインに反する」と批判した。

 前回弁論で、市教委側は情報を非開示とした理由について「条例で第三者委員会は非公開とされており、それに関わる文書も非開示にする」などと主張した。

 この日、原告側は「条例では会議の内容を非公開にすると定めているだけで、関係する文書まで非開示にするのは拡大解釈」などと反論。市教委側の主張は「文科省のいじめ重大事態の調査に関するガイドラインに『調査中を理由に被害者に説明を拒むことがあってはならない』と規定してあり、明確に反する」と結論づけた。

 裁判が最終盤を迎えていることから、元生徒と母親は陳述書を提出。元生徒は「市教委や校長がウソを言うので、何でかと思って自分のいじめの記録を知ろうと思い情報公開を請求した」とし、昨年5月に市教委が非開示決定を取り消して開示された文書についても「ウソばかり書かれていて悲しかった」と記した。(堤恭太)